こんにちは。
離島移住計画の晋作です。
2018年11月に引き続き、shimanagashiのプレイベントでまたまた離島へ行ってきました!
“会いたい人に会いに行く”がコンセプトのshimanagashi。
今回会いに行ったのは、人口14人の島でゲストハウスを営む後藤猛さん。
東京で開催されたアイランダーというイベントで会ったのがきっかけ。
行き先は大分県の屋形島という島です。
屋形島はなんと人口14人!
わたしが住む竹島は現在70人ほどで、自分の島より小さな島に行くのは初めて。
新鮮で楽しい旅でした。
定期船「えばあぐりいん」で屋形島へ!

屋形島への定期船が出発する蒲江までは、北からと南からの2グループで行動。
北は大分駅集合で広島のスギャータさんの車、南は鹿児島市から竹島のモーさんの車で。
定期船の付近には駐車場が5ヶ所あります。

定期船は1日3便。
今回は最終便の16時発の定期船で向かいました。
乗船手続きは特になく、船内で乗船料を支払います。
片道300円。
激安。
なんたって、港から10分で着いちゃうんです!
初めての島に、みんなウキウキ。
屋形島に上陸!

屋形島に到着すると、後藤さんが軽トラでお出迎え。
荷物だけ預け、徒歩でゲストハウスへ。
歩きながら海をのぞき込むと、やっぱりキレイ!

透き通ってる!
景色を楽しみながら歩いていると、すぐにゲストハウスに到着!

それもそのはず。
なんと周囲は3㎞。
密集した集落は10数分で回りきれるほどのコンパクトさ。
その集落の目の前には一面のビーチ。
素敵です。
ゲストハウスの先には見たことない大きさのソテツ。

後藤さんのご両親が新婚旅行の時に持って帰ってきて植えたとか。
30年以上前のこと。
素敵です。
そして後藤さんのゲストハウスも素敵。

今回、滞在中のほとんどの時間を過ごしたコミュニティスペース。
落ち着けます。
集落の反対側へ行くと、岩場を乗り越えた先に長く続く海沿いの道。
(満潮時は海に入らないと行けません)
眺めも良くて最高に気持ちがいい!

小さいからこそいつも海がそばにある時間を過ごせます。
同じく小さい島に住んでいても、魅力を感じました。
語りすぎて、自己紹介だけで2日経っちゃった。

今回、島での予定はノープラン。
着いて早々話が弾んで、座ればいいのになぜかみんな立ち話。
「座って自己紹介でもしますか。」
ということで、机を囲んで自己紹介。
この自己紹介が、話が盛り上がりすぎて終わらない!
途中で後藤さんの生業である “ヒオウギ貝” の話に。
せっかくだから見てみたい。
「じゃあ、見に行きますか!」
と、自己紹介の途中でヒオウギ貝見学へ。
なんて自由。
ヒオウギ貝は大きなイカダで飼育されていました。

ヒオウギ貝、カラフルでキレイ。
「食べたいな~。」
とつぶやくshimanagashiメンバー。
「いいですよ~!」
と袋いっぱいヒオウギ貝を詰めてくれる優しい後藤さん。
厚かましくてすいません…。
そして夜ご飯の鍋と一緒にいただきました!
見て楽しい、食べて美味しいヒオウギ貝!

刺身、酒蒸し、バター焼き。
甘みがあってどれも美味い!!
偶然ですが、三島村役場職員の実家が屋形島の近くに!
干物屋さんをされていて、道の駅に商品が並んでいました。
硫黄島から参加した棚次さんが買ってくれて、みんなでいただきました。
これも美味かった!
食べながら自己紹介は続きます。
たまたま島に観光できていたお客さんも一緒に。
話は尽きず、翌日に持ち越し。
2日目は、大分から新たに4名合流!

大分移住計画の宮井さん、かわいい息子さんと来てくれた大分で会社を経営されている河野さん、佐伯市でまちづくりをされているチェスト曽根田さん。
パワフルなメンバーが増えて、ますます話が盛り上がりました。
結局、自己紹介が終わったのが夜中の1時くらい。
途中で「酒が足りない!」と、後藤さんの船で買い出しへ。
漁船で買い出しに行けちゃう。
船で渡ってすぐのところにある、後藤さんの友人が営む酒屋さん”リカーマート塩月“へ。
こだわりをもった店長さんで、お酒がめっちゃ充実してました!
酒を補充して、自己紹介再開。
かなり長い時間話せたことで、みんなのことをいろいろ知ることができました。
短い日数で“また会いたい”と思える人が何人も増えました。
この、“また会いたい” がすごく大事だと思っています。
そこから新しい出会い、新しい発見、新しい試みが生まれるから。
自分の島との共通点。
後藤さんと話す中で驚いたのは、屋形島も2~30年前まで人口が7~80人だったということ。
わたしの住む竹島と同じくらい。
ある時期から急激に減少したとか。
屋形島は昔あった分校がなくなり、現在は本土の学校に船で通学す。
といっても、島には来年度入学する後藤さんのお子さんが1人だけ。
竹島も学校に通う子は島外からの留学生や教師の子供が9人中7人。
残り2人の島の子がもし転出したら閉校になり、人口は半減。
屋形島のように人口が激減する可能性は大いにあります。
後藤さんは、原因の1つとして島の仕事の話をしてくれました。
「ヒオウギ貝の単価は昔とほとんど変わらず、手間がかかる割に収入が多くない。
子どもたちが “島に帰りたい” と思うためには、今いる大人がしっかり稼いで、かっこよく生きている姿を見せることが必要。」
これも、竹島の大名筍と似ています。
昔からほとんど単価は変わらず、でも収穫量が激減して全然稼げない。
ここ数年で単価はあがりましたが、まだまだ十分な収入は得られません。
離島という共通の境遇で、抱える同じような課題。
つながりができることで、協力していけることがありそうです。
そして最後の日。
定期船ではなく後藤さんの船で屋形島を出発。

後藤さん、本当にありがとうございました!
また行きます!!
shimanagashiプレ@屋形島、最高のメンバーで、最高の2泊3日でした!
次も楽しみ!
▼▼今回の宿泊先▼▼
【屋形島ゲストハウス】
〒876-2401
大分県佐伯市蒲江大字蒲江浦2810

1983年鹿児島県三島村生まれ。東京での生活などを経て、2014年にUターン。
出身である人口80人の離島、竹島で生活。2015年にNPO法人みしまですよを設立。新しい仕事をつくるべく、観光や特産品の販売などを中心に活動。三島村をプロモーションするウェブサイトであるGO!MISHIMAでは、島の生活を発信中。2018年4月、島内に20年ぶりにオープンした商店「竹のいえ」オーナー。