鹿児島県の徳之島というところで、夫婦で新生活を始めましたゆかりです。
島に来て3ヶ月。
徳之島ではすっかりひまわりが満開です🌻
島ではこんな風にちょくちょくひまわり畑を見かけるのですが、なんとこれは畑の肥やしにするために育てていることが多いそうです。
教えてくれたおじさまの話では、栄養価が高い(らしい)ひまわりは、最終的に全部切られて、土の中にぐしゃぐしゃ混ぜられる運命なんだそう。
ただでさえ夏の短い命やのに、なんか儚い。
でもせっかくなら肥やしになる方が生命の循環に参加できてていいのかな。
なんてことを、仕事の休憩中にひまわり畑を眺めながら考えています。
仕事の休憩中にさくっとひまわり畑をみにいけるなんて、ほんと最高。

でもこんなに真夏の雰囲気を出しながら、実際、奄美地方はまだ梅雨明けしていません。
最後の悪あがきのように、どえらい勢いで雨が降っています。


そういえば、前回のコラムで湿気がすごいと書いたら、「どれくらいすごいの?」との質問があったので、今日は「島の湿気やばい」と思った瞬間を5つ、軽くご紹介したいと思います。
【湿気の威力】
①ポテトチップスの袋を開けて1時間置いてたら、一晩経ったかのごとくふやける。
噛んでも音が全くしない。
びっくりしすぎて思わず夫と顔を見合わせた🙄
②木製バインダーを職場に置いてて一週間触らなかったら、こんなにカビる。こわい。

③木製のお箸も使わず置いてたらすぐカビる。
トイレに置いてたコルクのオブジェもカビる。
④庭によく分からないキノコがいっぱい生えてくる。

④無印良品のダメになるソファを、家でまあまあ風通しの良い場所に置いてたのに、しばらく使わなかったらまさかのそこにもカビが、、、😭
移住する前から「奄美地方は湿気がすごい」「カビとの戦い」とはよく聞いていたので、体感的にはそこまで予想外って程ではないのですが、
無印のダメソファまでカビるとは、、、ショック。
島で知り合った移住者さんは、移住1年目、島の湿気のやばさを知らず対策をしてなくて、結果、クローゼットに入れていた冬服が全滅したそうです。。。
お気に入りのコートとかも全部、泣く泣く捨てたんだとか。
こわい。カビ。ホラー。
【本当に必要なものか?】
カビついたダメソファのカバーを、まだ傷が浅いので何とか取れないかなとお風呂場でせっせともみ洗いしながら、ふと思いました。
このソファ、大阪から遥々持ってきたけど、実際全然使ってなかったなー、と。
そう、見えないカビとの戦いはホラーやけど、ヤツらは何でもかんでも物をカビさせてしまうわけではない。
ヤツらが発生するのは、しばらく動かさないもの。
つまり、使っていないもの。
それはイコール、「本当は無くてもいいもの」って強制的に教えられてるような気もするな、と。
“気付いたらカビてるもの=ずっと使っていなかったもの=実際なくてもいいもの”
(でも季節物の衣類は別😂)
そしてふと、どこかの国で聞いた「使わないと価値が下がるお金」の話を思い出しました。
その国では昔、時間の経過に伴ってお金の価値が減っていく、という仕組みにしたら、
お金がよく回って、失業率がぐんと下がって、景気が良くなったというお話。
「使わないと、お金の価値が下がる」
「使わないと、物がカビて使えなくなる」
なんか、似ている。
断捨離しよしよ思いながらなかなか行動できない私にとって、使う or 使わずカビて捨てざるを得ない、という選択を強制的にさせられるこの環境は、「物の価値とは?」「お金の価値とは?」を改めて考えるいいキッカケとなっています😂
【広い世界の中の、小さな島で起こること】
こんな些細なことですが、こんな風に「世界のいろんな場所でのできごと」は、全部「この小さな島にあること」とリンクしている、と私は常々感じています。
世界あちこち回って帰国した後の感想は、「物事の本質は、うちの田舎の“島”という単位にぎゅっと凝縮されていたな」でした。
実際に自分の目で見て、何とかしたいと思った世界各地で起きている問題も。
それを解決していくには、まずこの島とかこの地域とか、そういう小さな単位の問題を解決していくことが大切なんだ、という結論に至りました。
全部つながっている、ってそういうことだろうな、っていう。フラクタルで、自己相似。
実際、世界一周を終えてこの小さな離島で住み始めたら、あの国やこの国での出来事がリンクされて思い出す、ということがよくあります。
それがすごく面白いなーと思っているので、そこらへんも絡めて、これからもっと島の魅力や現状を伝えていけたらなと思っています。
気付いたらとても長々となっていた、、、お読みいただきありがとうございました。
これからはもっとサクッと、そしてもっといろんなことを載せていきたい🙂
もし何か質問とか、些細な「島のあれってどうなの?」みたいな疑問とかあれば、気軽にFacebook等でコメントいただければと思います🙂


大阪育ちの作業療法士。
両親は鹿児島県の徳之島出身。
これまで世界26ヶ国36都市を訪問、世界一周を達成。
様々な国を巡るほどに「ローカル」の重要性と可能性をひしひしと感じるようになり、2020年の春から徳之島暮らしを始めました!